けんいちブログ

日曜討論での発言

2011.12.28

日曜討論での発言
  ~TPP、選挙制度~
 少し前の話になってしまうが、11月13日のNHK『日曜討論』に出演した。「TPP“協議入り”表明 与野党激論 日本の進路は」というタイトルで、8党の幹事長代行・代理クラスによる討論だった。私もみんなの党幹事長代理として出席した。
 遅くなってしまい、いささか時期外れだが、今年のことは今年中のうちに済ませておいた方が良いと思うので、この番組で私が発言したことをブログで掲載しておく。
 なお本ブログでは「電力使用量のデータを隠すな(その4)」を書くことと「西岡武夫参議院議長の逝去を悼む(その2)」を書くことを予告していたが、年内に書き上がる目途が立っていない。お詫びすると共に前者については来年早い時期に文書にまとめる予定であることと、後者については“その2”という形かどうかは別として選挙制度改革について小論を書いてみたいと思っている。
 以下は11月13日の『日曜討論』での水野賢一の発言部分。

【TPP交渉参加】


水野

 みんなの党は今おっしゃられたように他の政党とは違って、一貫して早期に交渉参加すべきだと言ってきましたから、ですから民主党政権が批判されるべき点というのは遅きに失したという点だと思いますね。この一年間まったく無意味に曖昧な態度を取って先送りしてきた。最後に一日遅らせたことなどまったくもって意味が分からない。
 しかも説明責任を果たしているかといえば、ぶら下がり会見拒否に表れているようにきちんと説明しないし、交渉参加のあの会見でさえ玉虫色の言い方があって、自由貿易のルール作りを先導して主導してやっていくんだという覚悟とか気迫が感じられない。この点こそ問題だと考えています。

【農業への影響】


水野

 私たちは農業はTPPに参加をすると壊滅しちゃうんじゃなくて、このまま放置をしていたら高齢化などによって壊滅してしまうと考えています。保護すれば守られるわけではないというのはコメの例を見ても明らかで、例えば逆にサクランボなどは自由化したことによってむしろ差別化を図ってかえって成長したりした例もあるわけですから、そういう教訓を学ぶべきだと考えます。
 TPPに入ろうが入るまいがどちらにしても今の競争を制約しているような農地法を廃止して、もっと新しい新農業法を作るべきだと私たちみんなの党は提唱していますし、そういう中で新規参入を図るとか、そういうことを積極的にやっていくべきだというふうに考えています。

【医療への影響】


水野

 農業以外でもTPPに参加をすると安全とか安心とか伝統の部分が脅かされるんじゃないかと懸念を言う人がいるんですが、これはもちろん本当に国民にとっての安心安全で守らなくてはいけない分野もあるんだけれども、しかし実際にはそういう大義名分の下にただ単に業界団体の利益とか既得権益を守るだけということが多いわけですから、それをしっかりと見極める必要があると思っています。
 この医療分野でもですね、ただ単に現状の制度が素晴らしい素晴らしいと肯定するだけじゃなく、国際交渉と関係なく改革しなければいけない分野はたくさんあるんであって、例えばドラッグラグの問題とか、例えば医療法人とか社会福祉法人とか学校法人とか縦割りになっているような仕組みとかに大胆にメスを入れることは積極的に日本が主体的にやっていくべきことだと考えています。

【国会での対応】


水野

 私たちは一貫してこれ(TPPのこと)を推進すべきだという立場から国会でしっかり論戦をしていきたいと思っています。
 民主党政権自体に対してはそもそも「選挙の洗礼を経ないまま総理の座をたらい回しするのは怪しからん」と言っていた民主党に対してですから、私たちは当然国民の信を早く問うていくべきだと考えていますが、国会の中での対応は例えば自民党や公明党もこの前TPPに関して衆議院に、これを早期にやっていくのに慎重・反対という決議を出しましたが、私たちは考え方が違いますから同調はしていません。
 国会の対応においては(野党同士)協力する点もあるけれども、しかし考えの違うことに対しては野党だからといって、ただ単に自民党に付和雷同するわけではないということも申し上げたいというふうに思います。

【選挙制度改革】


水野

 一票の格差については2倍以内ならば構わないなどという発想そのものが間違っているんですね。2倍というのは要するに一人一票に対して0.5票の人が残ってしまうというわけですから、それ自体が問題なんであって、みんなの党は一人一票が大原則であり、そしてそれは全国集計の比例代表制を導入すればできるんだ、しかも個人名も書くやり方でできるんだと具体案をすでに提示しています。
 だから小手先の改革ではなく抜本改革が必要だし、そしてこの一票の格差問題というのは、それと合わせて身を削るということでの定数の削減と歳費のカットというのとセットにして行なうべきだと考えています。

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