けんいちブログ

電気自動車

2010.04.20

 21世紀のビジネスは「環境」がキーワードの一つになってきました。自動車でも排ガスや二酸化炭素を排出しない電気自動車が成長株と見られています。

実は電気自動車の原理そのものは目新しいものではありません。むしろガソリン車よりも古いくらいです。ベンツ(ベンツ社の創業者の名前です)とダイムラーがガソリン車を発明したのが1886年。それよりも前の1873年に最初の電気自動車は登場していました。

しかし走行距離が短い点や充電に時間がかかりすぎるなどの問題点があり、ガソリン車の方が一般に普及していくことになりました。それが100年以上経った今、逆に「ガソリン自動車→電気自動車」という流れが起こりつつあります。

もしかすると「LPレコード→CD」「固定電話→携帯電話」「ビデオ→DVD」といった変化になるのかもしれません。業界地図も激変する可能性が指摘されています。

自動車会社を自動車会社たらしめている独自技術はエンジンとトランスミッション(変速機)です。電気自動車はそのどちらもいりません。エンジンの代わりにモーターを使って走るからです。

そうなると異業種から自動車製造に参入することが進みやすくなります。「エンジン技術ではトヨタやホンダに敵わなくてもモーターなら自分たちの方が上だ」と電機業界が思っても不思議ではありません。

時代の変化は急速です。それを的確につかみ、適切に対応する能力が求められているのはビジネスも政治も同じかもしれません。

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