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けんいちブログ

自然エネルギーのさらなる推進を

2003.08.01

「自然エネルギーのさらなる推進を」緊急インタビュー

電力を「使う」から「作る」へ、自然エネルギーを推進する理由、環境問題に関心が高まる中、太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーが注目されている。とりわけ今年は原発停止による電力不足が心配され、新しい発電への期待は高まる一方だ。自然エネルギーの普及に力を尽くす水野賢一代議士に話を聞いた。

Q 水野さんは自然エネルギーの普及に力を入れていますが、この問題に取り組む理由を教えてください。

A 石油や石炭といった化石燃料は燃やした時に二酸化炭素が発生し地球温暖化を引き起こしてしまいます。しかも石油は中東に過度に依存しており安定供給に懸念があります。またいずれは枯渇することも間違いありません。これに対し、風力や太陽光発電は二酸化炭素も大気汚染物質も排出しないクリーンなエネルギーです。また枯渇の心配もない自給エネルギーだという点も重要なことです。

Q 自然エネルギーは現在どのくらい普及していますか。

A 残念ながらそれほど多くはありません。自然エネルギーと一口にいってもいろいろありますが、発電の場合でみると風力と太陽光と地熱を合わせても全発電量の0.4%くらいです。そうはいっても急速に伸びていますし、太陽光に限れば日本は世界最大の発電国です。

Q 国民の間では自然エネルギーへの期待が高まっていますね。

A 政府の世論調査でも地球温暖化防止のためのエネルギー対策として太陽光・風力発電の推進を挙げた人が第1位になっており、原発の推進や天然ガスの推進という回答を大きく上回っています。こうした期待に応えるのも政治の責任だと思っています。

Q 普及のためには何が必要ですか。

A 最大の課題はどれだけコストを安くできるかでしょう。1kwhの発電をする時に火力発電の場合7.3円ですみますが、風力発電で10~14円、太陽光発電だと66円ほどのコストがかかります。それだけに現段階では市場原理に任せるだけでなく導入していこうという政府の強い意志が必要なのです。また普及が進めば大量生産などで安くなることも期待できます。

Q 国の支援策としてはどのようなものがありますか。

A 太陽電池の場合、個人の家に設置する時は3.5kwくらいが普通で価格はだいたい250万円くらいになります。キロワットあたり9万円の補助が国から出ますから、この場合だと30万円余りは国が負担することになります。また自治体によってはそれに上乗せして補助を行なっています。さらに昨年からは電力会社に一定量の電気は自然エネルギーでまかなうことを義務付けた法律が施行されました。

Q 千葉県にも風力発電所がありますね。

A 風力発電は立地条件として風が強い場所に限られるため全国の約7割が北海道と東北地方に集中しています。ただ千葉県でも銚子市や飯岡町などでは風力発電が行なわれています。太陽光発電は逆に雪国では効率が悪いので西日本のほうが盛んですね。

Q クリーンな発電方法の普及も大切ですが、省エネの努力も必要だと思いますが。

A それはもうまったくその通りです。最近とりわけエネルギーの消費量が伸びているのは民生部門、つまり家庭やオフィスです。環境にやさしい社会を築くためには一人一人の心がけが大切だと思いますね。

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