けんいちブログ

治安を取り戻すために

2005.08.01

治安を取り戻すために
~千葉県は警察官が特に不足~

かつて日本は世界一治安の良い国といわれていました。しかし近年の犯罪の増加は目に余るものがあります。検挙率も昭和期には60%を超えていたのが、平成13年には2割を切りました。 昨年の検挙率は26%にまで回復しましたが、まだ油断はできません。

犯罪を抑え込むためは様々な施策が必要ですが、鍵となるのはやはり警察官の増員です。警官の絶対数が足りないため、凶悪犯罪の捜査に重点を置くと万引きやひったくりといった身近な犯罪への対処が手薄になってしまいます。逆に身近な犯罪に力を入れると凶悪犯罪の捜査に人員が割けなくなってしまいます。

そもそも諸外国に比べると日本の警察官の数は少なめです。その中でも特に千葉県の警察官は足りません。その結果、警察官一人あたりの刑法犯の数は埼玉県・愛知県についで第3位となっています。しかも成田空港があるため警備や薬物流入の水際阻止など他県にない問題にも対応しなければなりません。つまり日本有数の多忙な警察になってしまっているのです。

警察官の増員は喫緊の課題です。政府は平成14年度から3年間で全国の地方警察官を1万人緊急増員しました。その結果、検挙率も上向きに転じ治安回復の兆しは見えてきました。しかしまだまだ数が不足していることに変わりはありません。さらなる増員のために力を尽くしていきたいと思っています。安心して暮らせる社会をつくることこそ最大の福祉ですから。

〔警察官一人当たりの負担人口国際比較〕
日本   520人
イギリス 337人
アメリカ 353人
ドイツ  312人
フランス 275人

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