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共産党との共闘?

2016.06.26


 今回の参議院選挙で与党側は「自公vs民共」の戦いだとの印象付けをしたがっているようである。「自公」は一緒に連立政権を組んでいるのに対し、民進党と共産党は別に連立を組んでいるわけでもなければ、連立政権樹立を目指すと言っているわけでもない。だから「自公」と「民共」を同列に並べるのは相当に無理があると思うが、選挙なのでそうした構図作りをしたいのだろう。

 与党側による印象操作はさておき、この参議院選での一つの注目点が「野党共闘」、「(一人区における)野党統一候補」という点にあるのは事実なので、共産党と組むことへの是非について私の考えを述べておきたい。

 結論を言えば、共産党と組むなどということはありえないことだと思っている。一口に「組む」と言ってもいろいろな意味があるので、もう少し補足すれば、共産党とは連立政権を目指すことはもちろん、閣外協力を模索することもありえないと思っている。また選挙戦においても共産党と合同の遊説活動などはありえない話だと思っている。

 数日前(6月23日付)のブログで政治的な原点としてオールド・リベラリズムや民主社会主義のことについて触れたが、こうした先達たちの基本的な姿勢は軍部・ファシズムと闘うと共に、共産主義と闘うというものだった。私自身もまったく同じであり、右における復古主義的・ネオナチ的な勢力に対峙すると同時に、左におけるコミュニストとは相容れないところである。

 もちろん共産党の中にも個々には立派だと思う議員はいる。これまでの参議院議員としての任期中、私は一貫して環境委員会に所属してきたが、そこではずっと元書記局長の市田忠義氏と一緒だった。委員会の運営を始めいろいろな相談をさせてもらったが人物識見には敬服している。また私自身、国会対策委員長も経験したが、この分野に通暁しておられる共産党の穀田恵二国対委員長は非常に人間的な魅力あふれる人でもある。他にも多士済々の人材がいるとも思っている。ただそのことと政治上で連携していくかどうかは別の話である(個々に魅力ある優れた人材がいるということで言えば、打倒していくべき自民党にも立派な人はいる)。

 個別の法案などでたまたま共産党と態度が同じになることはありえるだろう(全会一致で可決される法案などはその典型)。しかし基本的な理念・政策の違いは埋めることができない。ちょっと昔の用語を使って「容共」か「反共」かと言えば、私の立場は明確に「反共」である。これに対しては「野党共闘に水をさすのか」という批判もあるかもしれない。しかしこれは私・水野賢一にとっては政治的信念であり、こうした信念においてはブレずに選挙戦を戦い抜いていきたいと思っている。

期日前投票

2016.06.25


 参議院選の投票日は7月10日です。しかしその前にも期日前投票が可能になっています。つまり今日現在すでに投票ができるわけです。話題の18歳選挙権も同様で、7月10日にならなくても現時点でも18歳、19歳の人も投票できるようになっています。

 そこで、少しでもお役に立てればと、2016参院選用 千葉県内の期日前投票所の一覧をGoogleマップで作りました。スマホでも、投票所ごとに違う会場の受付期間、受付時間について、簡単に閲覧していただけます。

 投票日に急用ができるということもありえます。ですから期日前投票の制度も活用しながら早めでも結構ですので、投票には必ず行って下さい(もちろんその際は「水野けんいち」と書いて下さいね)。

保育園にて

2016.06.24


 今日は街頭演説などの合間を縫って県内の保育園を訪問した。案内されて施設内をまわってみると保育士の方が子供たちに『はらぺこあおむし』の絵本を読んでいるところに出くわした。私にも2人の子供がいて、下は3歳になったばかりなので、この本は何度か読み聞かせたことがある(世の中のお父さん、お母さんは何十回、何百回と本を読み聞かせてあげているのかもしれないので、私の場合は多分すごく少ないとは思いますが・・)。それにしても意外なところで馴染みの本に出くわすと、ちょっと嬉しくなる。

 さて保育の問題は今年の国会でも大きな焦点になった。その背景には深刻な待機児童の問題がある。保育園という施設の整備も必要だろうが、それ以上に保育士の人材確保も必要である。そのためには待遇改善も急務である。

 今日、現場で一生懸命に子供たちの相手をしている保育士の人たちの姿を見るにつけ、あらためてその思いを強くした。

政治を志した頃/昔、影響を受けた思想家

2016.06.23


 政治の道を志したきっかけというのは特別なエピソードがあるわけではない。候補者の中には「○○の体験をしたことで政治家を目指すように決心した」とか「この不条理を正そうと思い、一念発起した」という格好良いエピソードを語る人もいるのかもしれないし、そうしたうまいストーリーを作った方が有権者に説明しやすい面もある。

 しかし私の場合、ある事件をきっかけに一大決心をしたというような面白いエピソードがあるわけでもない。何となくというと語弊があるし、無責任のようだが、実際のところ徐々にそうした気持ちになっていったというのが真相でもある。

実父の中尾栄一は衆議院議員だったので、中高生の頃から家庭内の会話の中に「ちょっと角栄と喧嘩をしすぎたかなあ」とか「中曽根も強運だよなあ」みたいな話が出てきたものだった(呼び捨てにしているのは私ではありません。父です)。ニュースに出てくる人たちの名前が、隣の叔父さんみたいな感じで出てくるので政治の世界がある意味で身近だったのは事実である。もちろん身近といっても中高生なので深遠な政策論について知見を持っていたわけではない。また自分が議員バッジを付けたいと思っていたわけでもない。

 大学生の頃にはジャーナリストにでもなることができればと漠然と思っていた。政治の動きに無関心だったわけではないが、それに関わるのは議員だけに限らないからでもある。

 大学生の頃によく読んだ政治的な書物としては関嘉彦、その師匠にあたる河合栄治郎などが挙げられる。もしくは清沢洌(きよし)や小泉信三などの著作もよく読んだ(小泉信三全集の戦時中の著作の内容には疑問も持ったが)。オールド・リベラリズム、もしくは民主社会主義と呼ばれる系譜のものをよく読んだことになる。

 数年前、畏友・山内康一衆議院議員(当時)が「我々の考え方は戦前のオールドリベラリストみたいなものですよね」と言っていたことがあるが、確かにこうした先達が、一方で軍部・ファシストと闘い、他方で共産主義者たちと闘った姿勢には敬意を覚える。逆に言えば、左右両翼の全体主義者たちから批判と攻撃を受けていたわけでもある。

 政治は命懸けの仕事と言っても、当時は思想信条によって文字通り命を狙われる時代でもあった。そうした中、不屈の戦いをしてきた人たちの気概を見習ってもいきたい。

いざ出陣!:演説のハイライト(その1:安保法制編)

2016.06.23

 昨日午後2時からホテルニューオータニ幕張で出陣式を行いました。ご参加いただいた方々ありがとうございました。また民進党代表代行の蓮舫参議院議員には自らの選挙も東京選挙区で始まった中、駆けつけていただいて本当に感謝申し上げます。



 その後は宣伝車に乗って遊説活動を行いました。

 それでは出陣式や街頭演説で行った街頭演説のハイライトの文字起こしをします。本日は、昨年成立した安保法制に関する部分です。

 「私・水野けんいちは自衛隊を海外に派遣することを絶対にNoだとか反対だという考えではありません。自衛隊はこれまでにもカンボジアや東ティモールの復興支援に携わってきましたし、今日現在も南スーダンのPKОで活動しています。こうしたことは評価もしていますし、敬意も持っています。

  しかし海外で武力行使をするとなると話は別です。これまでの歴史を紐解いてみても、一発の銃声が、その時には予想もしなかったような泥沼の戦争につながってしまったようなことは枚挙に暇がありません。だからこそ、こうしたことには極めて慎重であるべきではないでしょうか。“イケイケドンドン”のようなことは絶対にあってはならないのです。ましてをや、その時の数の多数で押し切るなどという性格のものではありません。

 ではこの安保法制を審議する時に慎重な、丁寧な議論があったでしょうか。答えはNoです。強行採決もありました。しかし採決の時だけでなく、法案の提出のやり方からおかしかったのです。あの法案、安保法制と一口に言いますけれど法律の数にすれば11本の法律を改正したんです。自衛隊法、周辺事態法、武力攻撃事態法、PKО協力法、捕虜取り扱い法などなど11本です。

 普通11本も改正があれば、例えばこの6本は絶対に反対、こちらの2本は賛成できる、残りについてはもっと情報を開示してもらわないと判断できないとなるのが普通です。ところが採決が11回行われたかと言えば、そうではありませんでした。全部一括してYesかNoかが採決された。束ねて法案を出してきたからです。こういう乱暴なやり方ありますでしょうか。これがまさに数の横暴といえば、数の横暴、こうしたことには“ちょっと待った”という声を上げていかなければいけないと思っております。」

 今後はアベノミクスなど時々のテーマについて演説のハイライトを書き起こしていきたいと思っております。

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