けんいちブログ

「暫定税率廃止はどうなった(2)」

2011年09月27日

暫定税率廃止はどうなった(2)
     ~特定財源廃止のはずだったのに~

 前回のブログでは民主党が「暫定税率廃止」を掲げながら、実行したのはまったく逆方向だったことについて述べた。ここではまず私自身が暫定税率についてどう考えるかについて触れておきたい。
 実は私はガソリン税を下げろという立場に与したことはない。
とはいえ「暫定です」と言って30年以上も本則よりも高い税率を課してきたのはおかしいと思っている。だからこそ「暫定です」と言い続けるフィクションをやめて、1リットル=53.8円を本則にすべきだと言ってきた。
 そうした私の考えからすると民主党政権が税率を維持したこと自体が間違いだとは思わない(もちろん総選挙の時に減税を約束して票を集めておきながら、それを平然と反故にしていることはけしからんと思っているし、そんな約束は最初からするなとは思っているが・・)。
 私がかねてから問題だと思っていたのは税率よりもむしろ使途の方だった。ガソリン税や軽油引取税は道路にしか使えない税金だった。余っていようが余っていまいが関係なかった。医療や年金や教育や環境の財源が足りなかろうが、そんなことも関係なかった。とにかく“道路にしか使わせない税金”だった。そこで「道路特定財源」と呼ばれており、道路族にとっては大切な税金だったわけである。
 一方、私は“道路にしか使わせない”などという仕組みはおかしいと主張していた。もちろん道路に使うことを全部駄目だとは言わないが、道路にしか使わせないなどという馬鹿な税金があるかと唱えたわけである。そもそも税というのは、必要があれば福祉でも治安でも文教でも自由に使えるべきだからである。このように何にでも使える税金にすることを一般財源化という。当時私が所属していた自民党では一般財源化論者は少数派だったが、私はその急先鋒の側に立っていた。
 その頃の民主党、自民党道路族、私の主張を表にしてみれば以下のようになる。
             暫定税率   使途
 民主党         廃止   一般財源
 自民党道路族     維持   特定財源
 私            維持   一般財源
 それでも自民党政権末期の2009年度から道路特定財源は廃止された。全額を道路に充てると法律に明記されていた規定がなくなり、何にでも自由に使えるようになった。道路族の抵抗を押し切ってよく改革できたものだと思っている。
 しかし、なんと民主党政権下でこの点でも逆行が進んだ(自民党も加担しているが・・)。特定財源を一部復活させるかのような法律が先月成立したのである。運輸事業振興助成法という法律である。みんなの党だけが反対したが、民主党・自民党などの賛成により圧倒的多数で可決されてしまった。この法律の問題点についてはまた別の機会で。

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