けんいちブログ

座右の銘

2010.05.26

 国政選挙が近づいてくるとマスコミ各社から候補者に「立候補予定者調査票」が渡されます。
 生年月日、学歴、過去の選挙歴、事務所所在地などについて記入してくれというものです。
 以上に加えて、質問項目に多くあるのが、「座右の銘は?」「尊敬する人は?」という問いです。
「座右の銘」について、他の政治家の回答を見ると「努力」とか「チャレンジ」といった分かりやすいものもありますし、一方で「信なくば立たず」のような漢語も人気が高いようです。
 私の場合、「座右の銘」と言われても、ある言葉を日々反芻しながら暮らしているわけではないので、なかなか回答が難しいところです。
とはいえ「無し」と答えるのも素っ気ないので毎回「千万人と雖も吾往かん」と書くことにしています。
 (せんまんにんといえどもわれゆかん、と読みます)
出典は『孟子』で“自分が正しいと思ったら例え敵が千万人いようとも自分の道を行く”という意味です。簡単にいえば信念を貫くということでしょう。
 政治を志す以上、そういう政治家になりたいという思いはあります。ただ最近ちょっと考え直さなければいけないかなとも思います。
自分の勝手な思い込みや、単なる頑迷を「信念」と言い張る人も多く見るからです。しっかりとした自分の信念・理念は持ちつつ、他の意見への寛容さや柔軟さを忘れずに、常に我が身を省みるという謙虚さも大切にしたいと思います。

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