けんいちブログ

ネット選挙解禁されず

2010.06.23

 7月の参議院選挙で期待されていたことが「ネット選挙解禁」でした。

 公職選挙法では選挙期間中に使える葉書やチラシの枚数に制限があります。これらの限定されたものだけが選挙期間中に“使える道具”というわけです。逆に言えば、それ以外は使っては駄目ということになります。

 公職選挙法は昭和25年に制定された法律ですから、当然インターネットなどは想定していません。ですから“使える道具”の中にインターネットは入っていません。

 そのため日々更新しているブログなども選挙期間中だけは「更新禁止」と解釈されていました。それはあまりにもおかしいということで、公職選挙法を改正して、今年の参議院選挙からはブログの更新などネット選挙を解禁する方向で与野党が合意していました。

 ところが合意したにもかかわらず、公職選挙法は改正されませんでした。何故でしょうか。鳩山首相の突然の退陣劇の余波です。
 内閣が総辞職すれば、新首相の選出や、所信表明演説などを行なわなければなりません。そのことに時間がとられて、公職選挙法改正どころではなくなってしまったのです。

 まして支持率の回復に気を良くした民主党が、すぐにでも選挙戦に突入したくなり、早々に国会を閉じたこともあります。
 党利党略のために必要な法改正が犠牲になったことは返す返すも残念です。まして解禁することには与野党とも異論はなかったわけですから、なおさらです。

 では私に影響はあるかって?それは分かりません。ただちょっとした誤算ではありました。ネット選挙が解禁されることを見越して、ある程度の予定稿は書いていたからです(これは企業秘密でしたが・・)。

 ネット選挙が解禁されれば選挙戦に突入しても、ブログの更新ができます。そうなれば投票日の7月11日(25日説も有力でした)までブログを書き続けられるわけです。

とはいえ選挙中は忙しくなるので、なかなか書く時間が取れないかもしれません。もちろん「○○駅で演説したらチラシを取ってくれる人が多くて嬉しかった」くらいのことは書けるでしょうが、それでは小学生の日記みたいです。

 有権者に伝えるに値するブログにするには、ある程度の準備も必要です。ですから時間のある時に、一定の予定稿は書いておきました。

もちろん状況に色々な変化はありえるので、予定稿をそのまま掲載するわけではないにせよ、一から書くよりはかなり楽になりますから。

 ところが6月24日以降は、書き溜めておいた予定稿は使えなくなったわけです。仕方なく最近はそれを放出しています。
ここ数日、普段よりもブログ更新が多めになっている大きな理由はそれです(企業秘密をバラしちゃいました・・)。

 ネット選挙解禁は有権者への情報提供の機会が増えるわけですから基本的に良いことです。だからこそ各党とも賛成していたはずです。こうした必要な法律が党利党略で成立しなかったことはまったく残念なことです。
 (つまり、このブログの更新は投票日まで凍結する予定でおります。申し訳ございません。)

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