けんいちブログ

今どきの若い者

2010.04.17

「今どきの若い者は」と言い出すようになったら精神的に老けてきた証拠だという説があります。それにしてもこの「今どきの・・」という言葉はよく耳にします。ベテランスポーツ選手(といっても30代くらい)が「自分たちが新人の頃はもっとハングリー精神で練習したのに今どきの若い奴は」と言う時もあれば、テレビを見ていたら高校生が「今どきの中学生は」と言ってたので「ありゃ」と思ったこともあります。古代エジプトの象形文字を解読したら「近頃の若いもんは」ということが書いてあったといいますから、このセリフは古今東西あまねく使われているのでしょう。

 昔を懐古するのは人間の常なので悪いとは思いません。しかし新しいものをただ毛嫌いしては進歩もありません。先輩には敬意を払い伝統は尊重しつつ、若い人の声にもきちんと耳を傾け旧弊を打破する柔軟さが大切です。

 そういえば政界にもいます。「近頃の若手議員は勝手なことを言いすぎる。俺たちが若手だった頃は派閥の長が右といったら右、左といったら左で一糸乱れなかったんだ」という人が。こういう派閥政治家こそ老害なので早く退場してもらいたいものです。それでもこうした“一致団結箱弁当”的な政治家は減ってきたと思っていたらまだまだいました。しかも政権与党の最大実力者に。幹事長が白といったら黒いものも白といわなきゃ許さないという雰囲気を作っている人が・・。

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