けんいちブログ

任期6年

2010.05.09

 参議院の特徴の一つは任期が長いということです。「任期6年・解散なし」というのが参議院です。一方、衆議院は「任期4年・解散あり」ですが、実際には3年前後で解散することが多いので参議院議員の任期の方が実質2倍ということになります。
それだけに参議院議員(候補者も)はよくこう言います。「6年という長い任期があるので目先の選挙や利害にとらわれずに長期的な視野を持って政策を実現します」。
それが本当に実行されていれば理想的です。しかし現実にはそれと程遠い参議院議員も多く見てきました。「6年間選挙がないからじっくり課題に取り組む」というのではなく「6年間選挙がないから怠惰になる」という人もいます。選挙の洗礼を経ないですむということは国民の声に鈍感になりがちという悪い面もあります。
さて議員の任期がどれくらいが適当なのかは難しいところです。アメリカは下院は2年・上院は6年でいずれも解散はありません。イギリス下院は5年で解散があります。韓国(一院制)は4年で解散なしです。さすがに2年は短すぎるという気もしますが、国情によって様々なのでしょう。
ともあれ参議院選挙で一票を行使する時には、怠惰に陥らない人、国民の声に敏感に反応できる人を選ばないと後悔のもとになります。なにしろ一度選出すれば6年間変えられないのですから。

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