八方美人
2010.05.01
普天間問題が迷走しています。火をつけたのは鳩山首相自身です。昨年の総選挙時に何の成算もないまま「国外、最低でも県外移設」と約束したからです。
選挙目当てにその場限りの甘いことを言って、後で取り繕うために右往左往するというのが民主党政権で何度も繰り返されている図式ですが、その典型例でしょう。
政権獲得後も皆に甘いことを言う体質は変わっていません。沖縄には「沖縄の思いを大切にし」と言い、米国には「トラスト・ミー」と言い、社民党にも配慮してという八方美人ぶりです。これでは問題が解決するわけがありません。
何かを為すということは何かを犠牲にする勇気を持つということです。政治では「税金は下げ、福祉は手厚くし、財政危機も解消すれば、景気も良くする。官僚にも喜ばれれば、労組にも歓迎されて、国民のためにもなる」などという都合のよい政策はありえないのです。そういうことを言う人は詐欺師か、結局何もしない人かどちらかです。
「みんなの党」は厳しいことであってもはっきりと主張します。苦い薬でも飲まなければいけない時もあるからです。例えばマニフェストに「公務員組合のヤミ協定、ヤミ専従などを根絶。違反者は即免職。刑事罰や個人賠償も導入」や「国家公務員の総人件費を3割以上カット」と唱っています。
必要な改革を推進する時は「断じて行なえば鬼神も之を避く」という気概で断行すべきだと思います。
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