参議院選挙を前にして
2001.07.08
「参議院選挙を前にして」
◆第19回参議院選挙の意義は何か。自民党はいかに迎えるべきか。珠玉のような短編。
小泉内閣は空前の高支持率を記録しています。来る参議院選挙ではこの小泉人気にあやかろうという自民党候補者がたくさんいます。 自民党にとって久しぶりの追い風の中での選挙といえましょう。 振り返ってみるとここ10年ほどの自民党は慢性的な逆風にさらされていました。そして選挙の度に無党派層の影に怯えていたといっても過言ではありません。私も仕事柄、各種の選挙に関わりますがその時、自民党の選挙関係者から必ず耳にするのが「投票率が上がると危ない」「無党派層の動向が怖い」というぼやきでした。その最たるものが昨年の総選挙での森首相の「寝ててくれれば」発言でしょう。つまり無党派層に積極的に訴えかけることを諦め、彼らが動き出さないように恐る恐る選挙をしていたような感があります。自民党は臆病な政党になってしまっていたのです。
しかし少なくとも日本の第一党たる政党がこうして臆病な態度であっ てよいはずがありません。一人でも多くの方に投票所に足を運んでもらった上で、一票でも多く勝ち獲るという気概が必要なのです。今こそ自民党議員や候補者は自らの所信を正面から国民に訴え、正々堂々と国民の審判を受ける覚悟で参議院選にのぞみたいものです。
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