図書館
2010.06.19
私が中学高校生の頃、学校(私の通っていた学校は中高一貫だった)から歩いて数分のところに都立中央図書館という図書館がありました。
ここは16歳以上しか入館できないという年齢制限があったので中学生は入れませんでした。それだけに中学生の時、同級生が「高校生のふりをして入った」などというのが一種の武勇伝のようになったりしていました。いま思うと可愛い武勇伝です。
また「○○先輩は中央図書館で△△(女子高の名前)の彼女と一緒に机並べてたぞ」などというのが話題になったりしました。これまたいま振り返ると可愛らしい日々だった気もします(ちなみにうちの学校は男子校でした)。
さて国会議事堂の傍には国立国会図書館があります。こちらは18歳以上(昔は20歳以上でした)でないと入館できません。
国会図書館には「調査及び立法考査局」という部門があり、ここは国会議員のために資料集めをしたり、調査研究をしてくれます。国会議員からすればありがたい存在です。
米国議会の図書館にもCRS(コングレショナル・リサーチ・サービス)という同様の部署があり、スタッフ数などは日本の国会図書館よりもずっと多くいます。
確かにこうした機能を持つ部署があることには意味があります。議員が政策を立案にしようにも資料集めなどを全部自分でやるというのでは効率が悪くなります。
資料も役所に依存するだけでは、その役所の都合のよいデータしか出してきません。だからこそ国会図書館という中立機関が必要になってきます。
問題は議員がこうした国会図書館の機能を使いこなせるかどうかです。役職だけを欲しがって政策立案には無縁という政治家には、国会図書館のこの機能は無用です。
そんな議員ばかりになっては国会図書館も単なる宝の持ち腐れです。しっかりと利用して、よりよい政策作りをしていきたいと思います。
注)今回、この原稿を書くために調べてみたら現在は都立中央図書館の入館には年齢制限はなくなっているとのことでした。
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