投票率(その1)
2010.06.21
投票率は選挙結果に大きな影響を与えます。
衆議院選挙だと一選挙区平均の有権者数はだいたい35万人くらいです。投票率が10%違うということは、3万5千人が投票所に足を運ぶか運ばないか、ということになります。
1万票以内の差で勝負が決まることも多いわけですから、3万5千人が投票するかどうかは勝敗を分ける極めて大きな要素です。
注)千葉県内における衆議院選の僅差の例
1996年 千葉4区 105票差
2003年 千葉3区 917票差
2006年 千葉7区補選 955票差
注)2003年に917票差で敗れた候補は比例復活当選した。
それだけに追い風を受けている政党は投票率が上がるのを望みます。
逆に堅い固定票をもっている政党は投票率が下がることを望む傾向にあります。どんなに投票率が下がっても自分たちだけは確実に投票に行けば、相対的に有利になるからです。
2000年の総選挙の直前に森喜朗首相が「無党派層は寝ててくれれば」と発言し、批判を浴びましたが、不人気だった森首相の本音が出たというところでしょう。
正直といえば正直ですが、言ってよい本音とよくない本音があります。
「多くの人が投票に行かない方が自党に有利」ということなどは、責任ある立場の人が言うべきことではありません。少なくとも矜持のある人ならば言えないせりふです。
さて「みんなの党」の支持率が上昇(直近だけ見ると少し違うかもしれませんが・・)しているから言うわけではありませんが、私としては、参議院選挙の投票率が高くなることを望んでいます。
有利・不利ということを考えないといえば、嘘になりますが、やはり、なるべく多くの人に投票に行っていただき、その中で審判を受けて勝利を掴み取りたいというのが立候補予定者としての偽らざる気持ちです。
(次号、“投票率〔その2〕”に続きます)
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