温暖化防止の具体策を提言
2007.09.01
「温暖化防止の具体策を提言」
〜早急なフロン規制が必要〜
地球温暖化をどう防ぐかが大きな課題になっています。今年の夏は国内で史上最高の40.9℃を記録するなど温暖化の進行はいよいよ明らかになってきました。このままでは海面上昇はもちろんのこと、台風被害、マラリアなど感染症の増加、食糧危機の到来などが懸念されています。ではこれを食い止めるために何が必要でしょうか。省エネ機器の普及や自然エネルギーの活用など様々な施策が求められていますが、これらに加えた具体策として私はフロンの規制を提言しています。
フロンガスは20年ほど前、オゾン層を破壊するとして問題になりました。そこでオゾン層を破壊するタイプのものはすでに生産が規制されています。しかしオゾン層は壊さないが温暖化を引き起こす新タイプのフロン(HFCと呼ばれる)の生産には何の規制もなく年々増産されているのです。地球温暖化を引き起こすガスとしては二酸化炭素やメタンが有名ですが、HFCの温室効果は二酸化炭素の120〜15000倍と極めて強力なものです。しかもフロンが他のガスと決定的に違うのは自然界に存在しない人工物質だという点です。つまりこれだけ地球温暖化の危機が叫ばれ、多くの人が省エネ努力などをしている時に、フロンメーカーはわざわざ強力な温室効果ガスを人為的に製造販売して利益を上げているわけです。こうしたことは倫理的にも看過できません。
地球温暖化問題は病気と同じで早め早めの対策が必要です。遅くなってから対策をとっても手遅れになる危険性があります。そのためにもフロンについては生産を禁止するか重税を課して価格競争力を失わせるなどの手法を早急にとる必要があると思います。
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