けんいちブログ

真贋の見極め

2010.06.02

 一票を投じる時は何を基準にして選ぶのでしょうか。党で選ぶという人もいれば、個人で選ぶという人もいるでしょう。政策で選ぶという人もいれば地縁血縁で選ぶ人もいるかもしれません。

 金権選挙が華やかな頃は現金をくれたかどうかを基準にした人もいたのでしょう。お金はともかく、自分のところに挨拶に来たかどうかを基準にする人は今でもかなりいるように思います。

 さてそうした中で「政策で選ぶ」というのが一番まっとうな答えのように思う人が多いでしょう。私も基本的にはそう思います。
「基本的には」と留保をつけたのには理由があります。政策というのは口だけで格好の良いことを言うことも可能だからです。ですから口で言う政策だけでなく、本当にその人がその政策実現のために命懸けで働くのかということまで見極めないといけないからです。もっともらしいことを言っていたとしても真贋の見極めが大切です。

 最近そう思ったのは、新党改革(いわゆる舛添新党)の結成の時です。掲げている政策は「カネのかからない政治」「政治家が官僚をコントロールする真の政治主導」「消費税の地方財源化」「国際社会に貢献する外交・安全保障政策」などで、実にまっとうです。これだけ見れば私も大賛成です。「みんなの党」の政策とも重なります。

 ただ問題はこの党のメンバーがこれまでそうした理想の実現のためにどれだけ力を尽くしてきたか、ということです。舛添党首を別とすれば、こうした改革にはむしろ縁遠かった人たちではないかという印象さえあります。だから政策そっちのけの数合わせと批判されてしまうのでしょう。

 今までやっていなかったことを急に政策として掲げられても「果たして本気なのか」「選挙目当てに急に格好いいことを言い出したんじゃないのか」と疑うのは当然です。

 その点、「みんなの党」はアジェンダがしっかりとしています。一貫もしています。有権者の方々にも真贋をしっかりと見極めていただけたら幸いです。

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