けんいちブログ

身分から職業へ

2010.05.17

 「みんなの党」は官僚叩きの政党と言われることがあります。公務員制度改革に一番熱心で、天下りに鋭く切り込んでいるためにそう見えるのでしょう。
 しかし誤解のないように言っておきますが、私たちは官僚個人を誹謗中傷しているわけではありません。何も官僚を無くすと言っているわけでもありません。政府を運営する上で官僚は必要です。
 ただ今の官僚機構は時代遅れになっていると主張しているだけです。制度改革が必要だと強く唱えているのです。
 ではどのように変えるのか。堺屋太一氏が面白い表現を使っています。「今の官僚は“職業”ではなく“身分”になってしまっている」とのことです。
 その人の能力や意欲によって昇格するのが普通の職業ですが、現在の官僚機構の中では何年入省か、・種合格か・種合格かということで自動的に役職が決まってきます。これでは職業ではなく身分制度だというわけです。
 こういう制度にメスを入れて、官僚を普通の職業にして、機構を活性化させるべきです。これに一番熱心なのが「みんなの党」です。官僚叩きのポピュリズムとは似て非なるものであるのは言うまでもありません。

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