6月1日
2010.06.01
鳩山首相は5月末までに普天間基地移設問題を決着させると再三再四、繰り返していました。
今日は6月1日。結局、未解決のまま期限が過ぎたのですから鳩山首相の責任は重いものがあります。
しかも5月末という期限を設定したのは、他の誰でもなく鳩山首相自身です。「職を賭す」と言いながら、平然と居座る姿を見れば、言葉の軽さ、責任感の欠如を指摘せざるをえません。
もう少し言えば、政府案は3月中にまとめると約束していたはずです。
3月末まで 政府案をまとめる
5月末まで 沖縄・米国を含め合意を得る
というタイムスケジュールだったわけです。
ところが3月末の政府案という約束などは、まったくどこ吹く風で、結局5月末になっても政府内はバラバラで閣僚罷免・連立崩壊になったのですから目茶苦茶です。
さて6月1日という日程で約束されたもう一つの政策も迷走しています。高速道路の新料金です。
もともと民主党は「高速道路無料化」を掲げていました。それを事実上撤回して、6月1日からは普通車ならば上限2千円という案を出してきたわけです。
ところがこれまた撤回されました。こちらもふらふらしています。無料化などという、できないことをマニフェストに書いてしまったので取り繕うのに苦労しているのでしょう。
もっとも私は「約束通り無料化しろ」といっているわけではありません。無料化という案そのものに反対だからです。理由は、まもなくこのホームページ上の「基本政策Q&A」を改訂して載せる予定ですので、ご一読ください。
それにしても民主党が選挙前に言いながらそれを覆すことの多さには唖然とします。高速道路だけではありません。「ガソリン税の暫定税率廃止」の旗も取り下げました。
他にも「天下り全面廃止」や「特別会計も含めた予算を組み替えて無駄をなくせば20兆円出てくる」というのもどこに行ったのでしょうか。
実現不可能なバラ色の約束で300議席を獲ったことも詐欺といえますが、何より恐れるのは今後各政党が選挙前に好き勝手なことを言って後で平気で覆すことの横行です。
そんなことになれば政治不信がますます高まり民主主義の危機になってしまいます。それを防ぐためにも、マニフェスト違反や約束反故に対しては、来るべき参議院選挙で国民の厳しい審判を下す必要があります。
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