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  • 月別アーカイブ: 2010年6月

けんいちブログ

投票率(その2)

2010.06.22

 参議院選挙はこれまで21回行なわれています(補欠選挙は除く)。
 その中で、投票率のベスト3は、
①1980年 75.5%(衆議院との同日選)
②1974年 73.2%
③1950年 72.2%
 逆に、一番低かったのは1995年の44.5%です。ここ4回は連続して、50%台後半が続いています。
 「投票率は体温に似ている」という説があります。体が危機に瀕すると体温が上がるように、国や社会が危機に陥ると投票率も上昇するというわけです。
 そうした考えからすると、あまり高すぎない平熱くらいの方が、世の中が安泰の証拠といえるのかもしれません。
 この説によると、低すぎるのも問題ということになります。体温が低くなりすぎると体に悪影響があるように、投票率も低すぎると民主主義が機能しなくなるというわけです。
 昨今は「民主党には幻滅、しかし自民党にも戻したくない」という機運が非常に強くなっています。このままだとどちらも嫌だといって、投票率が大きく下落する懸念があります。
 日本が「低体温症」に陥らないためにも第三極の「みんなの党」がしっかりとしなければいけません。

投票率(その1)

2010.06.21

 投票率は選挙結果に大きな影響を与えます。

衆議院選挙だと一選挙区平均の有権者数はだいたい35万人くらいです。投票率が10%違うということは、3万5千人が投票所に足を運ぶか運ばないか、ということになります。

 1万票以内の差で勝負が決まることも多いわけですから、3万5千人が投票するかどうかは勝敗を分ける極めて大きな要素です。
 注)千葉県内における衆議院選の僅差の例
  1996年 千葉4区   105票差
  2003年 千葉3区   917票差
  2006年 千葉7区補選 955票差
   注)2003年に917票差で敗れた候補は比例復活当選した。

 それだけに追い風を受けている政党は投票率が上がるのを望みます。
 逆に堅い固定票をもっている政党は投票率が下がることを望む傾向にあります。どんなに投票率が下がっても自分たちだけは確実に投票に行けば、相対的に有利になるからです。

 2000年の総選挙の直前に森喜朗首相が「無党派層は寝ててくれれば」と発言し、批判を浴びましたが、不人気だった森首相の本音が出たというところでしょう。

 正直といえば正直ですが、言ってよい本音とよくない本音があります。
 「多くの人が投票に行かない方が自党に有利」ということなどは、責任ある立場の人が言うべきことではありません。少なくとも矜持のある人ならば言えないせりふです。

 さて「みんなの党」の支持率が上昇(直近だけ見ると少し違うかもしれませんが・・)しているから言うわけではありませんが、私としては、参議院選挙の投票率が高くなることを望んでいます。

 有利・不利ということを考えないといえば、嘘になりますが、やはり、なるべく多くの人に投票に行っていただき、その中で審判を受けて勝利を掴み取りたいというのが立候補予定者としての偽らざる気持ちです。
  (次号、“投票率〔その2〕”に続きます)

国会中継

2010.06.21

衆議院議員だった時に選挙区の支援者宅を訪れると、ちょうどテレビの国会中継を見ている(もしくは農作業中にラジオで聞いていた)ところだったということが何度もありました。

 別に国会をさぼって選挙区にいたわけではありません。中継するのは普通は予算委員会なので、予算委員ではなかった私は自分の所属する委員会が開かれていなかったのです。

(テレビ中継が入る予算委員会は全閣僚が出席するため同時刻に他の委員会は開けません)
 こちらは挨拶回り中で、相手は国会中継を見ているわけですから当然、その日の国会の状況については相手の方が詳しいわけです。

「総理もこんな答弁をしているようじゃ駄目だねえ」とか言われても、私はそれを見ていないのでよく分からないとなります。

 日曜日の朝には政治報道番組が多くありますが、同じことが起こります。この時間帯には地元の行事が入りがち(例えばスポーツ行事の開会式など)なので、意外にこうした番組は見逃しがちになります。ここでもまた誰が何を言っているということはテレビを見ていた有権者の方が詳しくなります。

 今は一人一人の有権者が多くの情報を持っている時代です。そして情報を集めようとすればやりやすくなってきました。テレビだけでなくインターネットで一次情報を手に入れることも可能です。国会のインターネット中継のアクセス数も昨年は衆議院で378万件と前年の1.5倍になり過去最高を記録したそうです。

それだけに投票行動も自分の頭で判断する人が多くなるのは当然です。そんな時代に組織固めだけに力を入れる政党は駄目だと思うのですが、どうやら二大政党ともそこから抜け出していないようで・・。

組織票(その2)

2010.06.21

 「みんなの党」の選挙は風まかせと揶揄されます。実際には民主党・自民党といった大政党もかなり風まかせなのは2005年の郵政選挙や昨年の政権交代選挙で証明されています。

それでも大政党の場合、労組や各種団体、地方議員などといった組織的支援もあるのに対し、「みんなの党」はそれらが欠けているために一層風まかせに見えるのでしょう。

 だからといって絶望しているわけではありません。選挙は推薦してくれる団体数が多ければ勝つというものではありません。特に最近はそうです。格好良く言えば、自立した個々人の票の集まりが開票結果として表われるようになってきました。

 私も自民党の選挙を多く見てきましたが、知事選挙や市長選挙では、事務所に行くと壁に100枚以上もの推薦状が貼られていることがよくあります。建設業界、医師会、土地改良等々・・各種団体の推薦状です。団体によっては「政治連盟」なるものを作って推薦してくれます。

 ところが票を開けてみると支援組織でははるかに及ばないはずの他候補に敗れるということが往々にして起こります。今は団体の長が「この候補」といったら鶴の一声でみんな右へならえみたいな、そんな徒弟制度のような時代ではありません。

 「みんなの党」の戦いは組織なしカネなしです。しかし世の中を良くしようという情熱だけは満ち満ちています。その情熱や気概が必ずや多くの有権者に認めてもらえると信じて戦ってまいります。

組織票(その1)

2010.06.21

 選挙についてはいろいろな考えや理論があります。「一軒でも多く歩いた人間が勝つ」「若者や女性の支持が鍵だ」「握手は必ず両手で」など、100人いれば100通りの理論があるといえるでしょう。

 実際には市長選や衆議院小選挙区のように一人しか当選しない選挙と、市議会のように何十人も当選する選挙では戦略が違って当然です。また候補者の年齢やタイプによっても売り込み方は変わってきます。それだけに選挙理論が多様なのもうなずけます。

 その中でも両極に位置するのが「組織を固めることが大切」という考えと、「浮動票・無党派層こそ大切」という考えです。もちろん組織票と浮動票の両方を獲得できればそれに越したことはないのでしょうが、実際の選挙戦ではこのどちらに力を入れるかは人によって違います。

 “組織固め派”の代表格といえば青木幹雄氏でしょう。農協、漁協、建設業界、医師会・・を固め、一方で系列の地方議員の後援会をフル動員して選挙戦を戦うというやり方です。

 昨年の総選挙の際、麻生首相は街頭で一般国民に訴えかけるよりも先に、経団連・日本自動車工業会・日本電機工業会といった諸団体を行脚するところから選挙戦をスタートしました。その時に「まず支援団体を回るのが自分のやり方」ということを言っていたので、麻生氏も“組織固め派”なのでしょう。

民主党の小沢一郎前幹事長もこの点は同じです。与党になったことで旧来の自民党支持の各種団体に硬軟使い分けながら手を伸ばしました。

 そうした分類でいえば「みんなの党」は「浮動票・無党派依存型」になるのでしょう。自慢じゃありませんが、組織やカネがないので、そうせざるを得ないという面もありますが・・。この点については次号で。

党は違っても

2010.06.20

 千葉県は産廃銀座と言われていました。不法投棄全国ワースト1位だったからです。

ワースト1位というのは「新たに不法投棄される量」も1位ならば、「過去に投棄されてまだ撤去されていないゴミの山の量」も1位というひどい状況だったわけです。特にひどかったのが銚子方面と市原方面。

これを放置しておくわけにはいかないということで、私自身も衆議院議員だった時に、他の若手議員と一緒に問題解決に乗り出しました。県内選出で年齢も近い自民党M衆議院議員などは最も熱心に取り組まれた方です。

こうした努力でとりあえず最新の統計では千葉県の「新たな不法投棄量」は全国14位にまで下がりました。もちろんこれで満足するわけにはいきませんから、今後もしっかりと目を光らせなければいけません。

 私は「みんなの党」に所属していますが、もちろん他党にも個人的に立派な人や国や地域のためにしっかりとした活動をしている方は多くいます。

政界が再編されて、自民党や民主党の良質な人たちと一緒に活動できる日が来ると、日本政治のためにも良いのになあと願っています。そのためにも自民党・民主党双方にいる既得権益にまみれた守旧派議員が淘汰されることも同時に願っています。

 *不法投棄への取り組みについてはこのホームページの「賢一の主張」2002年12月、2003年5月・7月などに詳しく載せています。ご参照ください。

ナンバープレート

2010.06.20

 自動車のナンバープレートにある「品川301」「練馬502」の「品川」「練馬」というのは運輸支局(昔は陸運支局といった)や自動車検査登録事務所の所在地を指します。
もっとも最近は「ご当地ナンバー」が認められるようになったので運輸支局などと関係ない「富士山」ナンバーなども登場してきました。
千葉県内のナンバーには「千葉」「習志野」「袖ヶ浦」「野田」「成田」「柏」の6種類があります。
 千葉県全域を回っていると、「このあたりは○○ナンバーの車が多いなあ」とか「ここでは千葉ナンバーは見かけないわりには他県の春日部ナンバーが多いなあ」など、いろいろと感じます。生活圏の結び付きがなんとなく分かる気がします。
 ちょっとした新たな発見があるのも全県を回る秘かな楽しみです。

1999年の論文

2010.06.20

 上海万博は万博史上最大規模という触れ込みで始まりました。入場者数の目標も過去最大だった1970年の大阪万博の6400万人を上回る7000万人となっています。

 これまでのところ入場者数は予想に比べて低調なようですが、中国としては威信に賭けてもこの万博を成功させようとするのは当然でしょう。

 中国での大イベントとしては2年前の北京オリンピックが思い出されます。この時、中国政府は「五輪を政治利用するな」と盛んに言っていました。

 五輪直前にチベットで暴動があり、中国がこれを強権的に弾圧したために各国で抗議が相次いだ時のことです。

「ジェノサイド・オリンピック反対」という批判のうねりが起き、聖火リレーが各国で抗議の標的になりました。

 注)ジェノサイドは民族虐殺のこと

 日本でも長野で聖火リレーがありましたが、抗議グループと大挙長野に押しかけてきた中国人グループが衝突したことが報じられました。

 「五輪を政治利用するな」というのは「五輪をきっかけに中国を批判するな」ということで、実は一番政治利用していたのが中国自身でした。

 北京五輪こそ最高の国威発揚の場となったわけです。そして今回の万博もそうです。史上最大の万博を成功させることで躍進する中国を強く印象付けようとしています。

 隣国が経済発展すること自体は決して悪いことではありません。しかしそれによって、言うべきことも言えなくなるのは困ります。

 現在の中国にはチベット・ウイグル問題や民主化運動に対する激しい人権弾圧があります。
 こうしたことに対しては当然、国際的な批判があるわけですが、中国が経済発展するにつれ、各国とも批判を差し控えるようにもなりがちです。

 下手に刺激して巨大なマーケットから締め出されたらかなわないと思うのでしょう。

 それに加えて日本の場合は過去の歴史問題があるだけに「中国には負い目がある」として、さらに批判を自粛しがちな人もいます。

 しかしこうした「位負け外交」ではいけないと思います。

 私が1999年に衆議院議員に初当選した直後に、当時所属していた自民党の機関紙『自由民主』に「外交と人権について」という文章を寄稿しました。

その文章は以下のように結びました。

「人権は民主化の押し付けは望ましいことではない。しかし無関心というのはもっと悪いのではないだろうか」。
今でもそう思っていますし、五輪や万博を見るにつけその思いを強くしているところです。

 *「外交と人権について」の全文は本ホームページの「賢一の主張」の1999年の部分に掲載しています。

ポスター貼り

2010.06.20

 「組織なし・カネなし」の「みんなの党」が選挙戦を戦う上で、悩ましい問題になっているのが「ポスター貼り」です。
 ここでいう「ポスター貼り」というのは選挙期間中に公営掲示板に貼るポスターのことです。
 公営掲示板には番号がふってあり、仮に5人が立候補すれば公示日の朝、抽選で各候補が1~5番いずれかの番号が割り振られます。
 3番が割り振られた候補者は公営掲示板の3番の部分にポスターを張るわけですが、この掲示板の数は全県に1万1千か所余り・・。途方もない数です。
 参議院の選挙戦は17日間ありますが、開始されて数日経ってもその番号だけが空白になっているというのではみっともないこと、この上ありません。
 それだけにどの陣営も番号が決まると、できれば午前中にも貼ろうとして努力します。
 組織のある政党はその点は楽です。労組や政党支部の組織に頼めば何とかなるからです。
 「みんなの党」はそうした組織がありません。「組織なし、カネなし、しかし志だけはある」というのが「みんなの党」ですが、志だけではポスターは貼り終わらないので、多くのボランティアが欲しいところです。
 お願いできれば連絡先は、
  電話  043-463-2400
  FAX 043-463-0475
  メールでも結構です

政策ビラ

2010.06.19

 選挙に立候補する予定の人は自分の政策や考えを有権者によく知ってもらう必要があります。そこで様々な方法で政策をアピールします。
 もっとも現実には「政策を訴える」などという綺麗事だけでなく、まず知名度アップに力を注ぐということが多くあります。その典型が宣伝カーです。政策を真面目に訴える宣伝カーは稀ですが、名前を連呼する宣伝カーはよく見ます。
 最近流行の戦術が候補予定者が自転車に旗を立てて回ることです。自転車に乗ったからといって政策を訴えることになるはずもありませんが、知名度を上げるにはある程度有効なのでしょう(やっている人は有権者と同じ目線で触れ合えるなど理屈はつけますが・・)。
 さて政策を訴える王道は、人と会って話をすること、演説、ビラでしょう。最近はインターネットという手法もあります。中でも政策ビラはいろいろな場所で使えますし、ある程度まとまった内容も述べられるので重要な手段となります。
 政治関係者には「どうせ文字なんか読まないから、写真や漫画を多くしないと駄目」などという人もいますが、それはちょっと有権者を馬鹿にしすぎかと思います。読まないのは読むに値しない文章だからで、読ませるビラを作るべく努力すべきでしょう。
 ビラの天敵は雨です。雨が降っていると配布もしにくいし、湿気でビラが「くにゃ」となりますし、通行人も傘を持っているので受け取らないし・・と良いことがありません。
 つまり梅雨こそビラ配布受難の季節といえます。そんな中ですが一人でも多くの人に政策を伝えるべく頑張っていきます。

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