本日も金曜日ですので、渡辺代表の定例会見でございますが日程の関係上先程代表から連絡がございまして、水野さんが政調会長として会見をしてくれとの事でしたので誠に申し訳ございませんが私が本日代わりに会見をさせて頂きます。
政調の話として申し上げれば、昨日野党の政策責任者会議が行われました。その中で、前回の政策責任者会議の時に特に民主党の桜井充政調会長の方から本予算を視野に入れて本予算に関連して野党で共同で組換え動議が出せないかというようなご提案がありまして、その為の実務者協議を設置していきたいというご提案がありました。各党我が党含めて持ち帰るという事でしたが、昨日は共産党さんは小池政審会長はご欠席でありましたけどその他の参加した野党の政調会長の人達からはどこも協議には応じていきましょうという話になりまして、私達みんなの党はその実務者協議というレベルに於いては中西健治政調会長代理を出席させていくという事を申し上げたところでございます。昨日みんなの党つまり私を含め多くの政党からこうした協議には応じるけど実際に予算に対する組換え動議を野党で共同で提出するという事は必ずしも簡単ではないんではないかという意見は強くありました。というのは来年度の予算に関しては消費税増税を前提とした予算になっておりますので、組換え動議と一口で言ってもこれは増税部分を凍結すべきでないかという声もあれば、一方で増税を前提と歳入は消費税増税を前提とした形で歳入を前提としながらその上で組み替えていくという考え方もあるわけでしょうから、こうした政党が共同のものが出来るかというのは必ずしも簡単かどうか分かりませんが、話し合いそのものはしっかりと行っていく、その中で私達だったらこう組み替えるという案等を提示していく事が出来ればと思っております。
また我が党としては、本日も政策面でのプリンシプルという言い方をしてますがアジェンダに続いて横文字がいいのか色々な議論もありますので、最終的にどういう名称にするか別としていわゆるプリンシプルといわている綱領よりはもうちょっと政策に近いけれども何百項目もあるアジェンダよりはより理念的な綱領とアジェンダを繋ぐものという位置づけではありますけど、このプリンシプルについても党大会に間に合わすべく鋭意議論が行われてるところでございます。本日も政調の全体会でその議論が行われたと承知しておりますけど、私自身は出ておりませんでしたので詳細については山田太郎議員の方から後程伺おうと思っております。
そして、今は政調会長としての話でありましたが、以下は参議院の国会対策委員長としての話が主になりますが、懸案でありました結いの党との会派問題でありますが、本日中に結いの党に所属している6名の議員の参議院議員の方々については、みんなの党の会派から離脱をさせるという事で本日夕方には具体的な時間はまだ決まっておりませんが、会派の離脱届けを出そうと思っているところでございます。私達としては予てから申し上げているようにとりわけ比例代表選出議員が政党を移動するという事は本来有権者の意思を裏切る事であって、あってはならないその意味では議席を返して下さいという事を一貫して申し上げておりまして、この事には何ら変わりないわけですけど現実に国会活動を行う中で国会議員として違う党という離脱をさせろというような人達がいる中で、本来議席を返して下さいという事を言い続けてますが残念ながら議席を返そうとしないという中で、私達として離脱問題については大きな心で臨むという事は先週申し上げたかと思いますけど、本日実際に離脱届を出すという形になったところでございます。
この件につきましては、実務的な色々な課題があるので協議をするというような事を申し上げたかと思います。具体的な協議は、私と柴田巧参議院国会対策委員長の間で行わせて頂いてきたところでございます。その中で色んな課題があります。例えば会派の控室をどうするか、委員会のポストはどう割り振るかとか様々な論点がございますけど、まず会派の控室についてはここが37控室ですけど、隣の38控室も私達は使っていますがその38控室を事実上明け渡す。そちらの方を私達としては提供することは可能だと考えております。実際にいつなのかというのは引っ越しの都合等々ありますので、今日離脱ということと月曜日から使うということがイコールではありませんが、これは速やかに行動を取って行きたいと思ってます。
そして当然その他の問題としてもヒアリングを行うのか。私達として当然強く気にしているのが、結いの党の選出議員というのは全員比例議員ですので参議院側は。その比例議員の人たちが例えば、会派だけ維新の会と組むという形になったとすると、これは事実上の既成政党間への異動となります。江田憲司氏の理屈は散々新党ならば移籍をしても比例議員はいいんだってという理屈を言ってますけど、会派であっても維新の会と組んだとすると、事実上の政党間異動となりますので、それは脱法的でしょうという懸念を強く持っているところであります。有権者は維新の会に比例区において入れたわけではないですから。維新の会に有権者が入れたわけでないのに、維新の会と国会行動共にするというのは明らかな有権者への背信行為でありますから、そうしたことはしませんねというような確認なども行いたいと思っています。これは例えば都議会などにおいても両者が会派を結成する。もしくは国政においても会派どころか合流を視野に入れて協議を進めている等々のことなど考えますと十二分に可能性があることだと。こういう有権者への背信行為を行う蓋然性が非常に高いとなりますと当然そういうことは、すべきでないんじゃないんですか?というような確認などを求めてきたこともあります。
こうした話し合いが色々あったわけですが、まとまらない部分、完全に合意できない部分というのも御座いました。その中で昨日夕方に岩城光英参議院議運委員長に昨日呼ばれまして、私と柴田巧議員が両方共二人揃って岩城議運委員長のもとを訪れまして状況の報告をすると同時に、委員長の方から裁定というとちょっと強すぎるのかもしれませんが、斡旋と言いましょうか、委員長の所感というかそういう様なものを示して頂いたところです。その中で、一つ目のヒアリング問題については今後も協議をしましょうという話で委員長の所見でして、二点目の協議というのは両会派でですね、みんなの党と結いの間でということでありますが、二点目の維新との統一会派問題などについては私達としては強く言えば一筆というか念書をしっかりと書くようなくらいの事を求めたいところでしたが、岩城委員長からも比例議員が既存政党と会派を組むことに対しては懸念を言うことはよく分かるけど、水野さんたちの気持ちは分かることは分かるけれども差はさりながら、念書とか一筆というような部分については大人の対応をして頂ければと言うような話でしたし、その部分については私達もあえてそういう事を文章にして求めることはないという、本来有権者への背信行為ですから、そういうことに対しては批判はされるべきだと思っていますけど、離脱の条件として念書を書け等というような事はないというようなことで我々も納得をしました。そして三点目に問題になりましたのが、各委員会などに関してはどこを新しい会派である結いの党側に渡すかというような話でありまして、結いの党側は予算委員会をくれなきゃ困るというようなことをかなり強く仰っていましたけども、これは岩城議運委員長の斡旋案というか所感というのは離脱をさせる側がどこを吐き出すかは決めるというのが参議院のルールであって予算委員会というのは二種委員会と言われている常任委員会の中の二種委員会と言われている委員会のなかに含まれるわけですが、この二種委員会の中でどれを吐き出すかは、3つ吐き出さなければいけないんですが数の関係から言うと、その3つのなかでどれを出すかはみんなの党の判断であって予算委員会がそれに含まれなくても、それは結いの党側が我慢というか容認というかすべきでしょうと言うような話だったわけでも御座います。
つまり私なりに意訳して言うのであれば、岩城委員長の仰っていた事というのは、結いの党側は離脱を強く求めていた訳ですから、離脱を強く求めている中でそれが認められるという中で、どの委員会がこなきゃダメだとか、これとこれはもらわなきゃダメだと言う様な事などを全部それを要求を突き付けるのはそれは行きすぎでしょうというようなニュアンスのお話でして、結論からいうとその会談の中では私は委員長の裁定いうか斡旋というかこれについてはその場で受け入れると。受け入れて速やかに離脱をさせましょうという話を申し上げました。一方結いの党の柴田巧議員の方は持ち帰るという話でありまして、そして持ち帰った結果、本日、柴田議員の方から連絡がありまして、幹事長レベルの会談をしたいという話でありまして、これについては、最終的には、私達からすると、必ずしも受けなければいけないという風には考えておりませんでした。何故ならば、国対間でずっと話をして、尚且つその間に議運委員長も入って、斡旋案が出たわけですから、それを受け入れるか受け入れないかを、結い側が、答えるべきであって、その幹事長会談というのを新たに入れる新提案をしてくる意味がよくわかりませんでしたが、しかし、話し合いには応じましょうという事で、本日午後1時半からですね、結いの党の小野次郎幹事長と、柴田巧国対委員長が、我が党の浅尾慶一郎幹事長と、私、参議院国対委員長の水野と数十分お話を致しました。
その中で、最終的な結論というのはですね、結いの党側に不満があるのかどうかは、満足しているのかどうかは、それは知りませんけれども、最終的に私達は前にも約束した通り、会派離脱については、本日、離脱をさせるという事を明言を致しまして、どの委員会を結いの党側に配分するかについては、お伝えをしたところでございます。結いの党側が、それに対して完全に満足しているのかどうかは、結いの党側に聞いて頂きたいという風に思います。というような事でですね、本日を持ちまして、この会派離脱問題は、本日の今から書類を提出を致しますので、実務的には、5時前後になるかという風に思いますけれども、本日を持って、会派離脱問題は、終結をしたという風に考えております。尚、ヒアリングについてはですね、一つのヒアリングを行うべきだという議論もありますが、参議院側はですね、個人意思尊重をしなくてはいけないという衆議院のルール事が、ない事等々もございますので、私達として、あえて強く求めることはせず、ヒアリングの実施を条件とは致して居りません。ですから、ヒアリングを実際行うという話になると、例えば、藤巻幸大議員はですね、結いの党の。今国会1度も国会の方には出席をされておりませんけれども、そうした方々はヒアリングが出来ない状況であれば、離脱させないというように、そうすべきではないかという声等も一部にあるのは事実ですけれども、現実にはですね、そうしたヒアリングを条件としておりませんので、実際に国会にお見えになっていらっしゃらない藤巻議員なども含めて、6名について、本日離脱をさせていただくという事でございます。
そうすると、おそらくですね、ここは事務局側に確認をされる必要があるという風に思いますが、我々の認識では、結いの党の方々というのは、かつて会派、新会派結成願というのを、1カ月か2カ月前に提出をしておりますので、これについてはですね、結いの党のすでに結成願を出している事がありますので、その方々は、我が会派から離脱した瞬間にですね、本日付で、新会派結成願いが受理をされるという形になりまして、この点は院の方に正式に確認をされる方が宜しいかと思いますけれども、結いの党の参議院6人の会派が、本日付で結成される形になるという風に思います。
私の方からは以上でありますが、結いの党な方々もですね、政策面に於いては私達と非常によく近い政策を掲げている部分もございますので、私達クロス連合を掲げている中でですね、政策本位、誰がやるかではなくて、何をやるかだと言っている以上、そういう中で、協力できるものは国会のなかで協力する事も、あるかもしれないし、違うものは違うという事になるのかもしれないという風に思っております。
私の方からは、長くなりましたけれども以上でございます。
(2014/2/14みんなの党定例会見より)
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