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真贋の見極め

2010.06.02

 一票を投じる時は何を基準にして選ぶのでしょうか。党で選ぶという人もいれば、個人で選ぶという人もいるでしょう。政策で選ぶという人もいれば地縁血縁で選ぶ人もいるかもしれません。

 金権選挙が華やかな頃は現金をくれたかどうかを基準にした人もいたのでしょう。お金はともかく、自分のところに挨拶に来たかどうかを基準にする人は今でもかなりいるように思います。

 さてそうした中で「政策で選ぶ」というのが一番まっとうな答えのように思う人が多いでしょう。私も基本的にはそう思います。
「基本的には」と留保をつけたのには理由があります。政策というのは口だけで格好の良いことを言うことも可能だからです。ですから口で言う政策だけでなく、本当にその人がその政策実現のために命懸けで働くのかということまで見極めないといけないからです。もっともらしいことを言っていたとしても真贋の見極めが大切です。

 最近そう思ったのは、新党改革(いわゆる舛添新党)の結成の時です。掲げている政策は「カネのかからない政治」「政治家が官僚をコントロールする真の政治主導」「消費税の地方財源化」「国際社会に貢献する外交・安全保障政策」などで、実にまっとうです。これだけ見れば私も大賛成です。「みんなの党」の政策とも重なります。

 ただ問題はこの党のメンバーがこれまでそうした理想の実現のためにどれだけ力を尽くしてきたか、ということです。舛添党首を別とすれば、こうした改革にはむしろ縁遠かった人たちではないかという印象さえあります。だから政策そっちのけの数合わせと批判されてしまうのでしょう。

 今までやっていなかったことを急に政策として掲げられても「果たして本気なのか」「選挙目当てに急に格好いいことを言い出したんじゃないのか」と疑うのは当然です。

 その点、「みんなの党」はアジェンダがしっかりとしています。一貫もしています。有権者の方々にも真贋をしっかりと見極めていただけたら幸いです。

6月1日

2010.06.01

 鳩山首相は5月末までに普天間基地移設問題を決着させると再三再四、繰り返していました。

 今日は6月1日。結局、未解決のまま期限が過ぎたのですから鳩山首相の責任は重いものがあります。

 しかも5月末という期限を設定したのは、他の誰でもなく鳩山首相自身です。「職を賭す」と言いながら、平然と居座る姿を見れば、言葉の軽さ、責任感の欠如を指摘せざるをえません。

 もう少し言えば、政府案は3月中にまとめると約束していたはずです。
 3月末まで 政府案をまとめる
 5月末まで 沖縄・米国を含め合意を得る
というタイムスケジュールだったわけです。

 ところが3月末の政府案という約束などは、まったくどこ吹く風で、結局5月末になっても政府内はバラバラで閣僚罷免・連立崩壊になったのですから目茶苦茶です。

 さて6月1日という日程で約束されたもう一つの政策も迷走しています。高速道路の新料金です。
 もともと民主党は「高速道路無料化」を掲げていました。それを事実上撤回して、6月1日からは普通車ならば上限2千円という案を出してきたわけです。

 ところがこれまた撤回されました。こちらもふらふらしています。無料化などという、できないことをマニフェストに書いてしまったので取り繕うのに苦労しているのでしょう。

もっとも私は「約束通り無料化しろ」といっているわけではありません。無料化という案そのものに反対だからです。理由は、まもなくこのホームページ上の「基本政策Q&A」を改訂して載せる予定ですので、ご一読ください。

 それにしても民主党が選挙前に言いながらそれを覆すことの多さには唖然とします。高速道路だけではありません。「ガソリン税の暫定税率廃止」の旗も取り下げました。
他にも「天下り全面廃止」や「特別会計も含めた予算を組み替えて無駄をなくせば20兆円出てくる」というのもどこに行ったのでしょうか。

 実現不可能なバラ色の約束で300議席を獲ったことも詐欺といえますが、何より恐れるのは今後各政党が選挙前に好き勝手なことを言って後で平気で覆すことの横行です。

そんなことになれば政治不信がますます高まり民主主義の危機になってしまいます。それを防ぐためにも、マニフェスト違反や約束反故に対しては、来るべき参議院選挙で国民の厳しい審判を下す必要があります。

街頭演説と電池

2010.05.31

 街頭演説の必需品と言えばマイクとスピーカーです。
私が利用しているものはもう10年ほど使っていますが、持ち運びが簡易な割に大きな音も出せるなかなかの優れ物だと思っています。
そのスピーカーに入れる電池は単1サイズ10本です。一番困るのは電池切れです。
単3電池ならばコンビニなどで結構簡単に手に入れられますが、コンビニだと単1電池10本が常にあるとは限りません。それだけに予備の電池を持ち歩く必要もあります。
 さて電池の話ですが、電池は大きく一次電池と二次電池に分けられます。一次電池というのは使い捨ての電池で、二次電池は何度も充電できる電池です。
乾電池は普通は一次電池で、携帯電話・ノートパソコン・電動工具などに使われるのが二次電池ということになります。
この二次電池の性能は近年ずいぶんと向上しています。とりわけ二次電池の一つであるリチウムイオン電池は旭化成の吉野彰氏(ノーベル賞候補とも言われる)が発明しましたが、この登場が携帯電話の普及にもつながりました。
また今後の技術向上が電気自動車の普及のカギを握るとされています。新産業を育成していくためにも政治家は最新の科学技術の動向についても勉強しなければならないと思います。

好きな音楽

2010.05.30

 座右の銘、尊敬する人に続いて「愛読書」「好きな音楽」などについて聞かれることもあります。そこで今回は好きな音楽について。
国会議員の中にはギインズというバンドを組んでいる人たちもいますし、親しい政治家の山本一太さんのようにCDを出すアーティストまでいますが、私は無粋な方で人生の中でバンドなどやったこともなければ、やりたいと思ったこともありません。
 聴く方でいえば取り立てて好きなジャンル・歌手がいるわけではありませんが、中高校生の頃はカーペンターズをよく聴いていました。
それだけにカレン・カーペンターが拒食症という聞き慣れない(少なくとも高校生の私にとっては聞き慣れなかった)病気がもとで亡くなったのはショックでした。なにしろ享年32歳でしたから。
いま政治に関わっている中で摂食障害に苦しむ人たちの話を聞くこともありますが、あらためて真摯に取り組むべき課題だと思います。
 さてカラオケはあまり積極的には歌いませんが、強いて言えば「青春時代」(森田公一とトップギャラン)ですかね。
そういえば私の敬愛するO県議(自民党)はカラオケではいつも水戸黄門のテーマ曲(曲名は「ああ人生に涙あり」です)を歌います。
「人生楽ありゃ苦もあるさ」というお馴染みの歌です。O県議によれば「この歌詞は選挙向き」「選挙の時に聴くと励まされる」とおっしゃいます。
特に1番の「歩いてゆくんだしっかりと」の部分です。確かに選挙では「歩け、歩け」とよく言われます。有権者・支援者のところにきちんと挨拶に回るということですが、こまめに回って有権者の声をきちんと吸い上げているO県議らしい話です。
この曲の歌詞を見ると2番にも「あとから来たのに追い越され泣くのがいやならさあ歩け」とあります。確かにそう聞くと、本当に選挙向きの音楽のような・・。

尊敬する人(その2)

2010.05.29

 前回のブログの続き―尊敬する人PARTⅡ―です。
これまで実際に会った人の中で、感銘を受けた人をあえて一人挙げれば東ティモール初代大統領のシャナナ・グスマン氏(現在は首相)です。
私が外務政務官だった2002年に、来日中のグスマン氏(当時は大統領に当選する少し前でした)と一緒に夕食をしたことがありますが、すごい人だと思いました。
スハルト時代のインドネシア支配に抵抗して独立運動を指導したゲリラ戦の指導者(いわばチェ・ゲバラのようなものか)と聞くと恐ろしい猛者のようですが、実際に会うと温容で知性を醸し出す方でもありました。
東ティモールの指導者としてはこのグスマン大統領の後をついだラモス・ホルタ現大統領(ノーベル平和賞受賞者)も有名です。
私も政務官として同国を訪問した時に面会しましたが、こちらも素晴らしい指導者だと思いました。もちろんこの両氏の事績をすべて熟知しているわけではありませんが、会って感銘を受けたのは事実です。
この2人がリーダーだからこそ東ティモール独立運動に対して国際社会の同情と共感が広がったのでしょう。
 ひるがえって現在の日本の与党のツートップ(いわゆる小鳩)を思い浮かべると、嘆息せざるをえないのが残念なところです。

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