子ども手当の支給が始まりました。昨年の総選挙での民主党の看板政策です。
あの総選挙で民主党が大勝した最大の理由は、国民が自民党に愛想を尽かしたからでしょう。いわば自民党の自滅です。
ただ政策面で言えば、子ども手当が民主党への期待を煽った面も見逃せません。月額2万6千円。年間にすれば31万2千円。対象年齢の子供が3人いれば100万円近く。そう考えた人も多いでしょう。
冷静に考えれば従来の児童手当が廃止されるわけですし、財源確保のために控除が廃止されたりするので、2万6千円が純増になるわけではありませんが、アピール度が大きかったことは間違いないところです。
子ども手当については批判も強くあります。私自身も批判的な一人です。「財源が明確でない」「バラマキだ」という批判はまったくその通りですが、さんざん指摘されている点なのでここでは繰り返しません。別の問題点を指摘しておきます。
子ども手当は支給対象に「子供が日本国内に居住している場合」という条件がありません。そのため日本に暮らす外国人が母国に子供を残してきた時にも手当は支払われます。日本に一度も来たことのない子供に手当を支給することも十分にあり得るわけです。
国会では「アラブの王族が日本で働いて本国に50人子供がいるといっても支払うのか」という追及もありました(質問者もアラブの王族という表現は不適切として撤回しましたが・・)。
実はこうした問題点はこれまでの児童手当にもありましたが、額が激増する中、きちんと詰めておく必要があるのは当然です。国会審議でも取り上げられている以上、こうした抜け穴は修正すればよいのです。
なぜ修正しなかったのか。そうすると6月支給が間に合わなくなり、参議院選前に支給するという民主党の選挙戦略に狂いが生じるためです。
バラマキさえすれば票が入るという国民愚弄の選挙戦略が功を奏するとは思えないのですが・・。
江田憲司・みんなの党幹事長が6月7日(月)に千葉県に来訪されます。
江田幹事長が参加する予定行事は以下の通りです。
*街頭演説
日時)6月7日(月) 17:45~
場所)JR船橋駅南口
*タウンミーティング
日時)6月7日(月) 19:00~
場所)京成船橋駅前フェイスビル6階きららホール
入場無料。事前登録は不要です
(当日、お名前などをご記入いただければと思います)
一人でも多くの方々の来場を心待ちにしています。
昨日行なわれた民主党代表選挙で菅直人氏が当選し、その日のうちに国会で第94代内閣総理大臣に指名されました。
組閣は8日ということなので、内閣が始動する前に先入観でコメントするのは避けておきます。
ただ、改めて強調しておきたいのは、「小泉→安倍→福田→麻生」という首相の交代を、“首のスゲ替え”と批判していたはずの民主党が、同じことを行なっているという点です。
民主党政権の言行不一致は今に始まったことではありませんが、この体質は容易に改まりそうにありません。
さて、議院内閣制の下では与党第一党の党首が首相になるのが常態です。つまり菅直人氏は民主党代表に選ばれた瞬間に、首相になることが約束されたわけです。
同様に自民党が万年与党だった時代には自民党総裁選が事実上、首相の座をめぐる争いとなっていました。
自民党自身もそれを利用して党員集めをしていました。昭和53年以降、自民党総裁選では原則として党員も投票できます。
ですから党員集めのセールスポイントとして「党員になるとあなたの一票で総理を決められる」という言葉が使われるようになります。
本来、党員というのは党の理念に共鳴してなるものであって、特典を求めて入党するものではないはずです。とはいえ自民党の党費は年4千円。現実にこれを集める時には、そういう特典を売りにした方が容易なのでしょう。
一方、民主党代表選も原則は党員・サポーターが参加することになっています。ただ例外規定があります。任期途中で代表が欠けた場合には、国会議員だけで投票しても構わないというルールです。
そして実際には、今回を含めて最近9回の代表選は連続して、党員・サポーターは参加できていません。任期途中の代表辞任や無投票当選が続いているからです。
他党の話ではありますが、ちょっと詐欺のような感じもしないではありません。
さて、ここまで書きながら「みんなの党」の代表選はどのような仕組みになっているのかが気になり出しました。
実は、正直言うと私も知りませんでした。そこで調べてみました。
「みんなの党」規約第7条に「代表の選出は、所属国会議員による選挙によって行う」とあります。まだ新しい政党で、党員もほとんどいないので、これが現実的なところでしょう。ちなみに任期は3年です。
民主党も自民党も、最近は党首が途中で放り投げることが続いています。しかし「みんなの党」は支持が高まっていますし、渡辺代表も責任感と覚悟の人ですから、そんな放り出しはまったく心配していません。
小泉首相の所信表明演説といえば就任直後の2001年5月7日に行なった「コメ百俵」の話が有名です。幕末の長岡藩の小林虎三郎の逸話で、今の痛みに耐えて明日を良くしようという精神をうたったものでした。
私としてはこのコメ百俵のエピソードも好きですが、より印象的だったのは同年の9月27日に行なったダーウィンを引用した所信表明演説の方です。その部分を引用すると、
「私は、変化を受け入れ、新しい時代に挑戦する勇気こそ、日本の発展の原動力であると確信しています。進化論を唱えたダーウィンは、この世に生き残る生き物は最も力の強いものか、そうではない、最も頭のいいものか、そうでもない、それは変化に対応できる生き物だという考えを示したと言われています。」というくだりです。
私も当時、この言葉を「良い言葉だなあ」と思ったので、ダーウィンがどの著作でそう述べているのか出典を調べてみましたがよく分かりませんでした。
学者によると『種の起源』をはじめとする著作の中にどうやらそんな言葉はないそうですから、もしかすると明示的に述べたわけではないのかもしれません。
今の民主党・自民党の二大政党は変化に対応できているのでしょうか。そうは思えません。力があっても強くても変化に対応できなければ恐竜のように滅びてしまいます。政治でいえばいくら議席をたくさん持っていても滅びることがありえるということでしょう。
恐竜全盛の時代、哺乳類は弱小の生物でした。しかし環境に対応したことで生き延びました。今は議席数が弱小な「みんなの党」が哺乳類のようになれるかどうか参議院選で真価が問われるところです。
鳩山首相が辞意を表明しました。
内閣支持率が2割を切ると退陣が近いという経験則があるので、驚きはしませんが、これまで「選挙を経ないで政権をたらい回しするのはけしからん」と自民党を批判していたはずの民主党自身が同じことをするわけですから、呆れはします。
辞任の理由は明らかです。低支持率の鳩山内閣で夏の参議院選挙を迎えたら、民主党が壊滅的な打撃を受けるのは明白だったからです。
不人気な鳩山首相・小沢幹事長が「辞任カード」を切ることで、局面を打開しようとしているわけです。
確かに鳩山首相は、個人としても宰相の資質に欠けると思えることが多くありました。政治とカネの問題や発言の軽さはその代表例です。
ただ表紙を変えただけで、本当に民主党が変わったと言えるのでしょうか。とてもそうは思えません。
こうした人を代表として担いできた党の体質にも問題があるからです。しかもつい最近までこの鳩山・小沢体制にほとんど誰も異議を唱えてこなかったのです。
いよいよ告示が近づいた今になって、選挙目当てで顔を変えたからといって、民主党への有権者の期待が高まるとは思えません。その意味では夏の参議院選挙への影響は限定的なものかと思います。
私たち「みんなの党」は選挙目当ての首相たらい回しに幻惑されることなく、真摯に自らの主張を訴えていくだけです。
一票を投じる時は何を基準にして選ぶのでしょうか。党で選ぶという人もいれば、個人で選ぶという人もいるでしょう。政策で選ぶという人もいれば地縁血縁で選ぶ人もいるかもしれません。
金権選挙が華やかな頃は現金をくれたかどうかを基準にした人もいたのでしょう。お金はともかく、自分のところに挨拶に来たかどうかを基準にする人は今でもかなりいるように思います。
さてそうした中で「政策で選ぶ」というのが一番まっとうな答えのように思う人が多いでしょう。私も基本的にはそう思います。
「基本的には」と留保をつけたのには理由があります。政策というのは口だけで格好の良いことを言うことも可能だからです。ですから口で言う政策だけでなく、本当にその人がその政策実現のために命懸けで働くのかということまで見極めないといけないからです。もっともらしいことを言っていたとしても真贋の見極めが大切です。
最近そう思ったのは、新党改革(いわゆる舛添新党)の結成の時です。掲げている政策は「カネのかからない政治」「政治家が官僚をコントロールする真の政治主導」「消費税の地方財源化」「国際社会に貢献する外交・安全保障政策」などで、実にまっとうです。これだけ見れば私も大賛成です。「みんなの党」の政策とも重なります。
ただ問題はこの党のメンバーがこれまでそうした理想の実現のためにどれだけ力を尽くしてきたか、ということです。舛添党首を別とすれば、こうした改革にはむしろ縁遠かった人たちではないかという印象さえあります。だから政策そっちのけの数合わせと批判されてしまうのでしょう。
今までやっていなかったことを急に政策として掲げられても「果たして本気なのか」「選挙目当てに急に格好いいことを言い出したんじゃないのか」と疑うのは当然です。
その点、「みんなの党」はアジェンダがしっかりとしています。一貫もしています。有権者の方々にも真贋をしっかりと見極めていただけたら幸いです。
鳩山首相は5月末までに普天間基地移設問題を決着させると再三再四、繰り返していました。
今日は6月1日。結局、未解決のまま期限が過ぎたのですから鳩山首相の責任は重いものがあります。
しかも5月末という期限を設定したのは、他の誰でもなく鳩山首相自身です。「職を賭す」と言いながら、平然と居座る姿を見れば、言葉の軽さ、責任感の欠如を指摘せざるをえません。
もう少し言えば、政府案は3月中にまとめると約束していたはずです。
3月末まで 政府案をまとめる
5月末まで 沖縄・米国を含め合意を得る
というタイムスケジュールだったわけです。
ところが3月末の政府案という約束などは、まったくどこ吹く風で、結局5月末になっても政府内はバラバラで閣僚罷免・連立崩壊になったのですから目茶苦茶です。
さて6月1日という日程で約束されたもう一つの政策も迷走しています。高速道路の新料金です。
もともと民主党は「高速道路無料化」を掲げていました。それを事実上撤回して、6月1日からは普通車ならば上限2千円という案を出してきたわけです。
ところがこれまた撤回されました。こちらもふらふらしています。無料化などという、できないことをマニフェストに書いてしまったので取り繕うのに苦労しているのでしょう。
もっとも私は「約束通り無料化しろ」といっているわけではありません。無料化という案そのものに反対だからです。理由は、まもなくこのホームページ上の「基本政策Q&A」を改訂して載せる予定ですので、ご一読ください。
それにしても民主党が選挙前に言いながらそれを覆すことの多さには唖然とします。高速道路だけではありません。「ガソリン税の暫定税率廃止」の旗も取り下げました。
他にも「天下り全面廃止」や「特別会計も含めた予算を組み替えて無駄をなくせば20兆円出てくる」というのもどこに行ったのでしょうか。
実現不可能なバラ色の約束で300議席を獲ったことも詐欺といえますが、何より恐れるのは今後各政党が選挙前に好き勝手なことを言って後で平気で覆すことの横行です。
そんなことになれば政治不信がますます高まり民主主義の危機になってしまいます。それを防ぐためにも、マニフェスト違反や約束反故に対しては、来るべき参議院選挙で国民の厳しい審判を下す必要があります。
街頭演説の必需品と言えばマイクとスピーカーです。
私が利用しているものはもう10年ほど使っていますが、持ち運びが簡易な割に大きな音も出せるなかなかの優れ物だと思っています。
そのスピーカーに入れる電池は単1サイズ10本です。一番困るのは電池切れです。
単3電池ならばコンビニなどで結構簡単に手に入れられますが、コンビニだと単1電池10本が常にあるとは限りません。それだけに予備の電池を持ち歩く必要もあります。
さて電池の話ですが、電池は大きく一次電池と二次電池に分けられます。一次電池というのは使い捨ての電池で、二次電池は何度も充電できる電池です。
乾電池は普通は一次電池で、携帯電話・ノートパソコン・電動工具などに使われるのが二次電池ということになります。
この二次電池の性能は近年ずいぶんと向上しています。とりわけ二次電池の一つであるリチウムイオン電池は旭化成の吉野彰氏(ノーベル賞候補とも言われる)が発明しましたが、この登場が携帯電話の普及にもつながりました。
また今後の技術向上が電気自動車の普及のカギを握るとされています。新産業を育成していくためにも政治家は最新の科学技術の動向についても勉強しなければならないと思います。
座右の銘、尊敬する人に続いて「愛読書」「好きな音楽」などについて聞かれることもあります。そこで今回は好きな音楽について。
国会議員の中にはギインズというバンドを組んでいる人たちもいますし、親しい政治家の山本一太さんのようにCDを出すアーティストまでいますが、私は無粋な方で人生の中でバンドなどやったこともなければ、やりたいと思ったこともありません。
聴く方でいえば取り立てて好きなジャンル・歌手がいるわけではありませんが、中高校生の頃はカーペンターズをよく聴いていました。
それだけにカレン・カーペンターが拒食症という聞き慣れない(少なくとも高校生の私にとっては聞き慣れなかった)病気がもとで亡くなったのはショックでした。なにしろ享年32歳でしたから。
いま政治に関わっている中で摂食障害に苦しむ人たちの話を聞くこともありますが、あらためて真摯に取り組むべき課題だと思います。
さてカラオケはあまり積極的には歌いませんが、強いて言えば「青春時代」(森田公一とトップギャラン)ですかね。
そういえば私の敬愛するO県議(自民党)はカラオケではいつも水戸黄門のテーマ曲(曲名は「ああ人生に涙あり」です)を歌います。
「人生楽ありゃ苦もあるさ」というお馴染みの歌です。O県議によれば「この歌詞は選挙向き」「選挙の時に聴くと励まされる」とおっしゃいます。
特に1番の「歩いてゆくんだしっかりと」の部分です。確かに選挙では「歩け、歩け」とよく言われます。有権者・支援者のところにきちんと挨拶に回るということですが、こまめに回って有権者の声をきちんと吸い上げているO県議らしい話です。
この曲の歌詞を見ると2番にも「あとから来たのに追い越され泣くのがいやならさあ歩け」とあります。確かにそう聞くと、本当に選挙向きの音楽のような・・。
前回のブログの続き―尊敬する人PARTⅡ―です。
これまで実際に会った人の中で、感銘を受けた人をあえて一人挙げれば東ティモール初代大統領のシャナナ・グスマン氏(現在は首相)です。
私が外務政務官だった2002年に、来日中のグスマン氏(当時は大統領に当選する少し前でした)と一緒に夕食をしたことがありますが、すごい人だと思いました。
スハルト時代のインドネシア支配に抵抗して独立運動を指導したゲリラ戦の指導者(いわばチェ・ゲバラのようなものか)と聞くと恐ろしい猛者のようですが、実際に会うと温容で知性を醸し出す方でもありました。
東ティモールの指導者としてはこのグスマン大統領の後をついだラモス・ホルタ現大統領(ノーベル平和賞受賞者)も有名です。
私も政務官として同国を訪問した時に面会しましたが、こちらも素晴らしい指導者だと思いました。もちろんこの両氏の事績をすべて熟知しているわけではありませんが、会って感銘を受けたのは事実です。
この2人がリーダーだからこそ東ティモール独立運動に対して国際社会の同情と共感が広がったのでしょう。
ひるがえって現在の日本の与党のツートップ(いわゆる小鳩)を思い浮かべると、嘆息せざるをえないのが残念なところです。